アガベの害虫駆除&殺菌!!RACコードを確認してローテーションで殺虫殺菌剤を散布しましょう♪

害虫や菌に対して特定の農薬を繰り返し使用していると、感受性が低下して抵抗性が付いてしまい農薬が効きにくくなってきてしまいます。農薬が効きにくくなると害虫や菌の発生を抑えられなくなりアガベの育成に重大な影響が出てきてしまう事になります。

薬剤抵抗性の発達

同じように見える害虫や菌の個体群の中にも、遺伝子の突然変異や交雑よって様々な特性を持った個体が存在し、その中には偶然農薬に強い性質を持った個体である抵抗性個体が居ることがあります。
同じ系統の農薬を繰り返し使っていると抵抗性個体が選抜されてしまい、次第に農薬が効きにくくなっていきます。

薬剤散布で抵抗性個体が生き残る
同系統の薬剤散布を繰り返すと抵抗性個体が選抜される

ローテーション防除

同じ系統の農薬を使い続けると抵抗性個体が選抜されるので、これを防ぐためには異なる系統の農薬を組み合わせてローテーションして使用すれば良いのですが、農薬は系統が分かりにくいという問題点があります。
同じ系統の農薬とは同じ商品という意味ではなく、同じような作用機構を持つ農薬という意味になりますので、商品を変えれば良いのでは無く作用機構が違う農薬に変える必要があります。

また害虫の淘汰選抜は世代ごとに発生するので、農薬散布によって選抜された個体の子の世代に対して同じ系統の農薬を散布すると、より抵抗性発達が進む危険性がありますので、この問題を解決する方法としてブロック式ローテーションという方法があります。

RACコードによるブロック式ローテーション 

RACコードによるブロック式ローテーションは害虫の抵抗性管理に関する国際的な組織であるIRAC(Insecticide Resistance Action Committee 殺虫剤抵抗性対策委員会)が提唱している方法で、農薬を作用機構により分類してあり、異なるIRACコードの農薬を選択する事により抵抗性個体の選抜を防ぐ事が出来ます。

1. 異なるIRACコードの農薬を輪番使用する。
2. 害虫の1世代分の長さをブロックと定義し連続するブロックに同一のIRACコードの農薬を使用しない。

RACコードの調べ方

JCPA農薬工業会のWebサイトに殺虫剤はIRAC、殺菌剤はFRAC、除草剤はHRACと、RACコードの一覧表を日本語に翻訳したものがPDFで公開されているので、こちらからダウンロードして活用しましょう♪

殺虫剤(IRAC)2021年9月版(Ver10.1)

JCPA農業工業会からの殺虫剤(IRAC)2021年9月版(Ver10.1)のPDFダウンロードはこちら
※赤のマーカーは実際に私がしようしている農薬です。

殺菌剤(FRAC)2022年5月版

JCPA農業工業会からの殺菌剤(FRAC)2022年5月版のPDFダウンロードはこちら
赤のマーカーは実際に私がしようしている農薬です。

アガベ
ふくをフォローする
スポンサーリンク

wildworks

コメント